えひめ国体、事前競技ももう始まっていますが、巷の学校や幼稚園でも今まさに運動会シーズン。
知人が近々ある子供の運動会のために、お弁当どうしようかな、去年は兵庫からお母さんに来てもらって、稲荷ずしを作ってもらったからよかったんだけど、おにぎりじゃあちょっと華やかさに欠けるしねえ、なんて話をしていたのですが、それで思い出したことが。
東京に住んでいる私の叔母(もう今はおばあさん)が、実家の群馬に里帰りしてきてくれたときや、そこから親戚でどこか行楽に出かけるときなどに必ず作ってくれた叔母のオリジナル料理「椿餅風肉ちまき」っていうのがあるんです。
飯田深雪さんという有名な料理研究家&アートフラワーの先生に料理とアートフラワーを長年習いに行っていた叔母は料理の腕前が半端ではないのですが、たくさんの美味しい料理の中でもこの「椿餅風肉ちまき」は叔母の代表的メニュー。
私と同級生のいとこが幼稚園で食べるお弁当として考案されたものとのことで、私だけでなく私の父も母も姉も兄も姪も甥もイトコもイトコの家族も親戚一同みんな大好きなので、姉も姪甥の運動会などのときに作ってたり、イトコの家でも作ってみたりしていたようだ。
そしてこれがモデルとなった(叔母がインスパイアされた?)和菓子の椿餅
薄いピンク色のもち米を使っているところは一緒だけど、叔母考案の椿餅風肉ちまきはその中に甘い餡じゃなくて鶏そぼろが入っていて、それをレタスで包み、真ん中に炒り卵をちょいのせしたもの。
私は愛媛にお嫁に来てからも作ったことはなかったのですが、あるとき急にこれをうちの旦那さんに食べさせてあげたいなあと思い、「あっこちゃんのおばさんが作る『椿餅風肉ちまき』がいかに美味しいか」という話をしていたところ、「すぐレシピを聞くんだ!」ということになり、その場で電話し、レシピを教えてもらいました。
で、そのレシピですが。
1)もち米に食紅少々(割り箸の先にちょっとつける程度)とお酒と塩を入れて炊く
(今回は3合にお酒大匙1/2くらい、塩小さじ1/2くらい入れてみました。適当)
2)鶏ひき肉、干ししいたけを戻したもの、人参・しょうが・ネギなど、醤油、砂糖、片栗粉を入れて鶏そぼろを作る
・鶏ひき肉100gくらい
・にんじん、ネギ、しょうが少々をみじん切りに
・干し椎茸3枚くらいを戻してからみじん切りに
・顆粒状の片栗粉少々
・醤油大さじ1
・みりん小さじ1
・さとう小さじ1
・干ししいたけの戻し汁も大さじ2くらい
これをフライパンに入れて火にかけ、菜ばしを4本使ってグリグリしながら汁気がなくなるまで炒り付ける
※ちなみに余ったら鶏そぼろとして普通に白ご飯でも美味しくいただけることでしょう。
3)卵1個に卵焼き用の出汁(うす甘く、美味しくできる)を入れて炒り卵を作る
4)レタスの葉を1枚ずつはがし、洗ってペーパータオルなどで水気を切る
5)炊き上がった薄ピンクのおこわを少しすりこ木などでつぶして(おはぎ程度)ちょっとだけ粘りを出す
6)ラップの上に、お鮨のシャリ程度の量のおこわを入れて薄く広げるというかボールのようにへこませます。厚さ5mmくらい。あまりおこわが多すぎるとバランスが悪いので少なめに。
7)ここへ、2)の鶏そぼろを小さいスプーンで2杯くらい入れ肉まんみたいにおこわで覆い、ラップで巾着状に丸めて成型
8)これをレタスの上にのせる
9)おこわ団子の真ん中を少しへこませ、3)の炒り卵をのせる
10)別のキレイなラップにレタスごとくるんででき上がり
こんなです
以前撮ったもので、写真が暗くてすみません。
でも味はバッチリ!
どうやらもち米を炊くときのお酒とお塩も美味しさの秘訣かもしれません。
そしてレタスのシャリシャリ感ともち米の食感、鶏そぼろの味とのバランスのよさ!
叔母さん考案レシピ最強。
ちなみに、もち米3合で椿餅風肉ちまき(直径6cmくらい)が16個できました。
これがお重にたくさん並んでいる光景は、とってもテンション上がります。←写真なし(撮り忘れ!)
ただ、これまあまあ時間がかかるので、作るのは夜のうちでないと。
朝から急いで作るなら、おにぎらずですかねー。
これはお弁当じゃないけど、ある日の朝食おにぎらず(母・姉・私・主人の4人分)。
中身は牛肉そぼろ、やわらぎメンマ、塩こんぶ、松前漬け、納豆、なめたけ、タケノコご飯などなど前日のお惣菜の残りや、冷蔵庫にある瓶詰など適当に。
彩りに葉物野菜や、サンドイッチ感覚でハムやチーズなどを入れても美味しいです。
これならすぐできるし、食べやすいし、お弁当向きですよね。
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